日本狂詩曲〈4plus〉

2022年2月20日(日)
豊洲シビックセンターホールで開催された
「二十五絃箏制作30周年記念フェスティバル」での4plusの演奏を、4plusYouTubeチャンネルより公開いたしました。是非ご覧ください。

〈当日のプログラムより〉
日本狂詩曲 二十五絃箏版(1935/2011)         
伊福部 昭 作曲/佐藤 亜美 編曲
 
第1楽章「夜曲」。
ヴィオラ独奏で提示される鄙びた歌謡主題が打楽器群によるリズム・オスティナートを伴いつつ、綿々と歌いつがれる。濃厚な夜の闇、夜の孤独を表現するかのような中間部の後、最初の歌謡主題が再現される。
 
第2楽章「祭」。 
爆発的な祭りの雰囲気が、執拗に持続する。チェレプニン賞の審査の際、ルーセルはこの楽章を「素晴らしいがパーカッションが強すぎる」と評し、来日したチェレプニンが、その言葉を伊福部に伝えた。これに対し伊福部は、「この楽章は、あくまでパーカッションが主で、それに管絃楽の旋律的な伴奏がついたもの」と答えたと言う。
 (伊福部 昭の芸術Ⅰ譚 —— 伊福部 昭 初期管弦楽法 片山杜秀CD解説より抜粋)
 
二十五絃箏Ⅰ 木村 麻耶 
二十五絃箏Ⅱ 日原 暢子
二十五絃箏Ⅲ 吉葉 景子    
低音二十五絃箏 佐藤 亜美
 
若々しさと凄まじいエネルギーに満ちたこの曲を、どうしても二十五絃箏アンサンブルで弾きたいという思いを募らせ挑戦を決めてからというもの、壁にぶつかりながらもメンバーで深夜まで音作りに取り組み、4plusにしか出せない音楽表現を求めて必死に向き合う日々を過ごしました。 
なかなか思うようにならない、そんな時にいただいた、伊福部先生と数多くの曲に息吹を吹き込んでこられた野坂、小宮両先生の御助言は、時に厳しく、時に深く、涙が出る程心に響くものでした。
初演から10年という時を経ても尚、曲のエネルギーに圧倒されながら演奏方法の追求には尽きることがありません。 
野坂先生への感謝の気持ちを込めて演奏させていただきます。(4plus)
#伊福部昭 #日本狂詩曲 #二十五絃箏 #音楽
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◆CDがこれまでに2枚リリースされており、
下記リンクメールフォームからご購入いただけます。

【詳細】
⚪️『伊福部昭二十五絃箏曲集(伊福部昭十年祭のための)』
・収録曲
(1)日本狂詩曲
(2)二十五絃箏甲乙奏合 七ツのヴェールの踊り(バレエ・サロメに依る)
(3)二十五絃箏甲乙奏合 ヨカナーンの首級を得て、乱れるサロメ(バレエ・サロメに依る)
⚪️『二十五絃箏に依る伊福部 昭作品』
・収録曲
(1)シンフォニア タプカーラ 佐藤亜美 編曲
(2)舞踊曲「プロメテの火」より 佐藤亜美 編曲
(3)二十五絃箏曲 琵琶行 —白居易ノ興ニ效フ− (1999)

佐藤 亜美

箏、二十五絃箏演奏家 佐藤亜美のサイト "一音の響き"におもいをこめて・・・

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